ファンドの詳細

成立
マイクロファイナンス

カンボジアマイクロファイナンスファンド2号

カンボジアマイクロファイナンスファンド2号の写真
応募金額 ¥7,080,000(35%)
目標利回り(年率)4.50% 運用期間1年 分配半年
募集額¥7,080,000 成立条件¥5,000,000以上
最低投資額¥20,000 追加単位¥20,000

残り募集期間

ファンド名
カンボジアマイクロファイナンスファンド2号
目標利回り(年率)
4.50%
募集期間
2018年5月31日から2018年7月2日まで
期限日前に満額となった場合は、募集期間中でも募集を終了とさせて頂く場合がございます。
運用予定期間
2018年7月12日から2019年7月12日まで
募集状況または貸付先の事情により、期間前に運用開始する場合があります。
分配
6か月ごと
償還予定日
2019年8月31日(運用終了日の翌月末)
最低投資額
¥20,000 追加単位¥20,000
営業者報酬(年率)
2.0%
販売手数料
0%
通貨
日本円建て(貸付は米ドル建てで行なっており、為替リスクがあります)
募集者
ネクストシフト株式会社
営業者
ネクストシフト株式会社

マイクロファイナンスとは

マイクロファイナンスとは主に発展途上国で見られる小口金融の総称で、低所得者や農家を中心とした顧客向けの金融サービスです。
従来の銀行のサービスを受けることができなかった貧しい人々を対象に融資をし、経済的自立を図るものとして、1970年代に始まったとされています。
バングラデシュのグラミン銀行というマイクロファイナンス機関の創設者ムハマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞を受賞し、一気に有名になりました。

借りた資金は、牛やニワトリといった家畜、肥料や農機具、あるいは裁縫するためのミシンなどを購入する際に使われ、一件あたりのローンは数万円から数十万円程度がよく見られます。

世界で10兆円の貸出残高、機関数は1万を超える巨大な市場

今日では、発展途上国を中心に、小口融資を専門に扱うマイクロファイナンス機関は全世界で約1万あり、Microfinance Barometerが作成した以下の図によると、貸出残高は世界全体で10兆円程度と言われています。

出典:Microfinance Barometer 2017より

成長を続けるカンボジアのマイクロファイナンス業界

本ファンドの貸付先であるカンボジアにおいても、マイクロファイナンスは重要な役割を果たしています。
アジア開発銀行によると同国は過去5年のGDP成長率7%と急速な経済成長をしており、 貧困率も8年間で半減することができました。
しかし2011年の世界銀行のデータでは貧困層、あるいは貧困ラインから抜け出したばかりの層がいまだに1千万人以上いるとされています。
マイクロファイナンス機関はこのような人々に融資をし、生活改善を図る役割をしています。

カンボジア経済の大きな特徴として、ドル化経済が挙げられます。リエルという現地通貨を発行しているものの、1990年代の内戦後から、日常生活、ビジネスのシーンで米ドルによる決済が大部分を占め、8割を超えていると言われています。
リエルはおつりや1ドル以下の支払いに使われることが多く、補助通貨に近い役割となっています。

2017年末現在、同国には合計76のマイクロファイナンス機関があり、カンボジア中央銀行(National Bank of Cambodia、以下NBC)が管理、監督をしています。
うち約10機関は日系資本が入っており、日本からの投資も積極的に行われています。
直近では2016年に三菱東京UFJ銀行が、タイにある連結子会社のアユタヤ銀行を通じて、最大手の一角であるHKL社(Hattha Kaksekar Limited)の買収をしました。

業界全体の 一件あたりのローンサイズは数百ドルから数万ドルと機関によって大きくことなりますが、 中間値は約1,700米ドルで、内訳は農家が33%、小売が19%、その他サービス、建設と続きます。

NBCの2016年の年次レポートによると、同国マイクロファイナンス業界は直近5年の平均不良債権率は1%以下というのも大きな特徴です。
不動産担保融資で、かつ不動産価値の5割を借入限度額とするのが主流で、このような低い数字を保つことができています。
不動産はカンボジアの国土管理都市計画建設省(Ministry of Land Management, Urban Planning and Construction)が管轄し、不動産に関する権利書の発行・管理をしています。

また2017年4月1日より、NBCが省令B7-017-109PK号で貸出利息の上限を年利18%と定め、借り手の保護を促進しています。
ネクストシフトファンドは法令を遵守しているマイクロファイナンス機関へ貸付します。

金融商品としてのマイクロファイナンス投資の魅力

日本国内ではまだまだ聞きなれないマイクロファイナンス投資ですが、欧米諸国では幅広く認知され、投資額も積み上がっています。
マイクロファイナンス投資に特化したファンドは、マイクロファイナンス投資ビークル(MIV)と呼ばれ、代表的なものとして、レスポンサビリティ(運用残高約30億ドル)、シンバイオティクス(運用残高約13億米ドル)などがあります。
シンバイオティクス社がまとめたレポートでは、2016年は世界のマイクロファイナンスファンドの残高約1兆円で、2006年から6倍に成長していることがわかります。

シンバイオティクス社レポートデータより、ネクストシフト作成

金融危機の影響を受けた2009年を除き、順調に投資額が増えていることがわかります。
また同社レポート(2015)によると、世界のマイクロファイナンス機関の平均貸倒れ率は約2%程度で、財務パフォーマンスも安定して推移していることがわかります。

これまでは財団の寄付や、国連や世界銀行といった開発機関からの援助が多かったものの、2000年代から民間の投資が本格的に始まりました。
この動きから、マイクロファイナンス投資は金融商品としても魅力があると認知されるようになったと考えられます。

加えて、マイクロファイナンス投資は国内株式・債券、海外株式・債券といった伝統的資産と相関性が低いと言われています。
それはマイクロファイナンス機関の借り手が、グローバル経済との関係が薄いことが要因とされています。
マイクロファイナンス投資はポートフォリオの分散化にも活用することができます。

安定したリターンと分散投資

当ファンドでは、中小企業や農家に融資を行うマイクロファイナンス機関への貸付をし、借り手の資金需要に応えます。当社のマイクロファイナンスファンドは大きく分けて3つの魅力があります。
1 安定したリターン 年間目標利回りは円建て5.0%
2 100%の回収率の実績 当ファンド貸付先のマイクロファイナンス機関の貸倒れは創業以来過去0件
3 分散投資によるリスク分散 複数機関へ貸付をし、リスク分散

お客様がネクストシフトファンドを通じて貸付した資金は、中小企業、農家の生活改善、雇用創出につながります。また、弊社の現地責任者が投資先をモニタリングします。
日本で眠っている資金を安定した利回りで運用し、カンボジアの貧困削減に貢献してみませんか?

【参考文献】

投資スキーム

ネクストシフト株式会社(以下「当社」)は、カンボジアのマイクロファイナンス機関(以下「MFI」)に対して貸付を行います。MFIはこの借入金を原資として、現地の借り手に融資事業を展開します。
お客様は円建てでご入金いただきますが、当社は資金を米ドルに転換した上でMFIへ米ドル建てで貸付を行います。貸付の返済期限にMFIから当社に米ドル建てで元利金の返済が行われ、当社はその資金を円に転換してお客様に分配します。
その間、源泉徴収税、各種手数料などが差し引かれるほか、為替変動リスクがあります。

スキーム図

主なリスク

匿名組合出資は、元本が保証されているものではありません。
また、予定の分配金を保証するものではありません。下記のリスク等により、出資元本が欠損するリスクがあり、出資金の全額を償還できない可能性があります。
為替変動リスク
運用期間中の外貨建資産の円換算価値は、為替レートの変動の影響を受けます。
かかる為替レートの変動により、外貨建資産の円換算価値が低下した場合、お客様の出資した元本額の欠損その他の損失が発生するおそれがあります。
債務者の信用リスク
返済が遅延する等、対象債権の債務者の信用状況の悪化により、予定された金利の支払がなされず、また、元本の返済がなされない結果、お客様の出資した元本額の欠損その他の損失が発生する場合があります。
カントリーリスク
対象債権はカンボジアなど途上国・新興国におけるマイクロファイナンス機関に対する貸付債権及び預金であり、当該国の社会的・経済的環境、政変、金融規制の急激な変化が、大きなリスク要因となることがあります。
その結果、お客様の出資した元本額の欠損その他の損失が発生するおそれがあります。
当初予定されたとおりの時期に対象債権が取得されない場合のリスク
債務者の都合により貸付が遅れることで、対象債権の取得時期が本匿名組合の募集開始時に想定していた時期よりも遅れる場合があります。
かかる場合、対象債権の存続期間および金利の設定によっては、本営業者が本匿名組合においてお客様にあらかじめ説明した目標利回りを下回るおそれがあります。
流動性のリスク
本出資持分は売買の流通市場が存在しないため中途で換金できないリスクがあります。
本営業者の財産の状況の変化等による損失のリスク
お客様の出資金及び分配金は、当社について法的倒産手続(破産手続、民事再生手続、会社更生手続、特別清算手続およびこれらと同様の趣旨を有する外国法令上の手続をいいます。以下同じ。)が開始された際、当社の債権者に分配せられるべき当社の総財産に組み込まれる法的リスクがあります。
この場合、お客様の資金に欠損が生じるおそれがあります。お客様に返還すべき出資金元本額およびお客様に分配すべき利益に欠損が生じるおそれがあります。

金融包摂を促進

当ファンド貸付先は健全な財務基盤に加え、強い社会的ミッションを持つ複数のMFIへ貸付を実施します。

A社は既存の商業銀行から融資を受けることができなかった、中小企業向けに不動産担保融資を実行しています。カンボジアの経済的貧困を軽減することを目的とし、スピーディーな融資に加え、貸付先へのビジネスアドバイザリーも提供しています。

B社は農機ローンをはじめとした農家向けの融資事業を展開しています。テクノロジーを活用することが特徴で、現地最大手の送金業者と戦略提携をし、これまでマイクロファイナンス機関がリーチできなかった、郊外の奥地にいる農家の支援を可能にします。

カンボジアのマイクロファイナンス業界は急成長をしていますが、一方で人口の40%はいまだに正式な金融サービスを受けることができていません。

当ファンドでは、金融包摂(Financial Inclusionと呼ばれる、世界銀行が提唱した「すべての人々に金融サービスを」という開発課題)を促進するMFIへ貸付を実行し、投資家の資金が必要な場所に流れる支援をします。

借り手のストーリー

当ファンド貸付先MFIの借り手の紹介です。

借り手1 ソペアックさん(仮名、写真右)

「私は、プノンペンから北に50km離れたカンダール州で農業を営んでいます。家族は子供が4人プノンペンで暮らしています。当ファンドの貸付先B社から約6千米ドルの借り入れをし、貯金していた6千米ドルと合わせて後ろにあるトラクターを購入しました。このトラクターを用いて、田んぼの耕うん作業をしています。返済が済んだら、トラクターをさらに買増して事業を拡大したいです。」


借り手2 ソバットさん(仮名)

「私は、プノンペンから45km北東に行ったコンポンチナン州で農業を営んでいます。この田んぼのすぐ近くには観光地の古都ウドンがあります。現在は6人の子供がいて、トラクターによる耕うんと、米作りによって生計を立てています。
当ファンドの貸付先B社から約1万5千ドル借り入れてトラクターを購入しました。以前は米農家として収入を得ていましたが、トラクターによってより多く稼げるようになりました。将来はこの事業を大きくして、子供に受け継ぎたいと思っています。」
(担当者が訪問時、農機は3km先で作業中で、一緒に写真を撮ることができませんでした。)

SDGsへの貢献

当ファンドを通して、国連の提唱するSDGs(持続可能な開発目標)に貢献することができます。
SDGsは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDG)の後継となる目標として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されました。
ミレニアム開発目標は発展途上国向けの課題に対する8つのゴール、21のターゲットであったのに対し、SDGsは17のゴールと、その下に枝分かれしている169の開発目標があり、先進国と途上国の両方が対象になっています。

17のゴールを見ていくと、貧困、飢餓、保険、教育、ジェンダー(男女平等)、水・衛生、エネルギー、成長・雇用、イノベーション、不平等、都市、生産・消費、気候変動、海洋資源、陸上資源、平和、実施手段と多岐に渡ります。

その中でも当ファンドは、ゴール1,およびゴール2へ貢献をします。
ゴール1「貧困をなくそう」は、特にマイクロファイナンス事業と密接に関わります。元来マイクロファイナンスは貧困削減のために開発されたツールで、これまで銀行からサービスを受けることができなかった貧困層や中小企業に向けた小口融資です。
カンボジアの貧困率は、8年間で半減されましたが、貧困から抜け出したばかりの層がまだ多いのが事実です。当ファンドの貸付先は、これらの顧客に融資をし、カンボジアの貧困削減に貢献します。

また、ゴール1の下にあるターゲット1.4には ”2030年までにすべての男女、特に貧困層、は経済的資源と基本的なサービスへのアクセスをする平等の権利を持ち、土地やその他の財産、遺産、天然資源、新しいテクノロジーとマイクロファイナンスを含む金融サービスを所有する” とあり、すべての人々が金融サービスのアクセスを得ること(=金融包摂)の重要性がわかります。

次にゴール2「飢餓をゼロに」では、飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善、および持続可能な農業を推進することをゴールが設定されています。
カンボジアの飢餓人口は、2000年から2014年の間に半減し、ミレニアム開発目標の課題でもあった「飢餓人口の割合を半減する」ことを達成しました。一方で、農業の生産性向上、自然災害の対策、また子供の栄養失調など課題は残っています。

当ファンド貸付先B社は農家向けの動産担保融資を実施し、農家の生産性を上げる仕組みをつくっています。ネクストシフトファンドは、カンボジアの農家の支援をし、同国の農業生産の強化に貢献します。

【参考文献】
  • FAO(2015)