ファンドの詳細

成立
マイクロファイナンス

カンボジアマイクロファイナンスファンド1号

カンボジアマイクロファイナンスファンド1号の写真
応募金額 ¥5,880,000(29%)
目標利回り(年率)5.0% 運用期間1年 分配半年
募集額¥5,880,000 成立条件¥5,000,000以上
最低投資額¥20,000 追加単位¥20,000

残り募集期間

ファンド名
カンボジアマイクロファイナンスファンド1号
目標利回り(年率)
5.0%
募集期間
2018年3月23日から2018年4月10日まで
期限日前に満額となった場合は、募集期間中でも募集を終了とさせて頂く場合がございます。
運用予定期間
2018年4月18日から2019年4月17日まで
募集状況または貸付先の事情により、期間前に運用開始する場合があります。
分配
6か月ごと
償還予定日
2019年5月31日(運用終了日の翌月末)
最低投資額
¥20,000 追加単位¥20,000
営業者報酬(年率)
2.0%
販売手数料
0%
通貨
日本円建て(貸付は米ドル建てで行なっており、為替リスクがあります)
募集者
ネクストシフト株式会社
営業者
ネクストシフト株式会社
運用実績報告
カンボジアマイクロファイナンスファンド1号運用報告書

マイクロファイナンスとは

マイクロファイナンスとは主に発展途上国で見られる小口金融の総称で、低所得者や農家を中心とした顧客向けの金融サービスです。従来の銀行のサービスを受けることができなかった貧しい人々を対象に融資をし、経済的自立を図るものとして、1970年代に始まったとされています。 牛やニワトリといった家畜、肥料や農機具、あるいは裁縫するためのミシンなどを購入する際の資金の融資で、一件あたりのローンは数万円から数十万円程度がよく見られます。 発展途上国を中心に、小口融資を専門に扱うマイクロファイナンス機関は全世界で約1万あると言われ、Microfinance Barometerによると、貸出残高は世界全体で10兆円程度 と言われます。バングラデシュのグラミン銀行というマイクロファイナンス機関の創設者ムハマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞を受賞し、一気に有名になりました。

出典:Microfinance Barometer 2017より 本ファンドの貸付先であるカンボジアにおいても、マイクロファイナンスは重要な役割を果たしています。アジア開発銀行によると同国は過去5年のGDP成長率7%と急速な経済成長をしており、 貧困率も8年間で半減することができました。しかし2011年の世界銀行のデータでは貧困層、あるいは貧困ラインから抜け出したばかりの層がいまだに1千万人以上いるとされています。マイクロファイナンス機関はこのような人々に融資をし、生活改善を図る役割をしています。 カンボジア経済の大きな特徴として、ドル化経済が挙げられます。リエルという現地通貨を発行しているものの、1990年代の内戦後から、日常生活、ビジネスのシーンで米ドルによる決済が大部分を占め、8割を超えていると言われています。リエルはお釣りや1ドル以下の支払いに使われ、補助通貨に近い役割となっています。 2016年末現在、同国には合計71のマイクロファイナンス機関があり、カンボジア中央銀行(National Bank of Cambodia、以下NBC)が管理、監督をしています。うち約10機関は日系資本が入っており、日本からの投資も積極的に行われています。直近では2016年に三菱東京UFJ銀行が、タイにある連結小会社のアユタヤ銀行を通じて、最大手の一角であるHKL社(Hattha Kaksekar Limited)の買収をしました。 業界全体の 一件あたりのローンサイズは数百ドルから数万ドルと機関によって大きくことなりますが、 中間値は約1,700米ドルで、内訳は農家が33%、小売が19%、その他サービス、建設と続きます。 NBCの2016年の年次レポートによると、同国マイクロファイナンス業界は直近5年の平均不良債権率は1%以下というのも大きな特徴です。不動産担保融資で、かつ不動産価値の5割を借入限度額とするのが主流で、このような低い数字を保つことができています。不動産はカンボジアの国土管理都市計画建設省(Ministry of Land Management, Urban Planning and Construction)が管轄し、不動産に関する権利書の発行・管理をしています。 また2017年4月1日より、NBCが省令B7-017-109PK号で貸出利息の上限を年利18%と定め、借り手の保護を促進しています。ネクストシフトファンドは法令を遵守しているマイクロファイナンス機関へ貸付します。

マイクロファイナンス投資の魅力

当ファンドでは、中小企業や農家に融資を行うマイクロファイナンス機関への貸付をし、借り手の資金需要に応えます。当社のマイクロファイナンスファンドは大きく分けて3つの魅力があります。

1 安定したリターン 年間目標利回りは円建て5.0%
2 100%の回収率の実績 当ファンド貸付先のマイクロファイナンス機関の貸倒れは創業以来過去0件
3 分散投資によるリスク分散 複数機関へ貸付をし、リスク分散

お客様がネクストシフトファンドを通じて貸付した資金は、中小企業、農家の生活改善、雇用創出につながります。また、弊社の現地責任者が投資先をモニタリングします。
日本で眠っている資金を安定した利回りで運用し、カンボジアの貧困削減に貢献してみませんか?

参考文献
Microfinance Barometer(2017)
カンボジア中郷銀行(2016)
カンボジア開発評議会(2018)
カンボジア中央銀行省令B7-107-109PK号 (2017)
アジア開発銀行(2018)
世界銀行(2013)

投資スキーム

ネクストシフト株式会社(以下「当社」)は、カンボジアのマイクロファイナンス機関(以下「MFI」)に対して貸付を行います。MFIはこの借入金を原資として、現地の借り手に融資事業を展開します。
お客様は円建てでご入金いただきますが、当社は資金を米ドルに転換した上でMFIへ米ドル建てで貸付を行います。貸付の返済期限にMFIから当社に米ドル建てで元利金の返済が行われ、当社はその資金を円に転換してお客様に分配します。
その間、源泉徴収税、各種手数料などが差し引かれるほか、為替変動リスクがあります。

スキーム図

主なリスク

匿名組合出資は、元本が保証されているものではありません。また、予定の分配金を保証するものではありません。下記のリスク等により、出資元本が欠損するリスクがあり、出資金の全額を償還できない可能性があります。

為替変動リスク
運用期間中の外貨建資産の円換算価値は、為替レートの変動の影響を受けます。かかる為替レートの変動により、外貨建資産の円換算価値が低下した場合、お客様の出資した元本額の欠損その他の損失が発生するおそれがあります。
債務者の信用リスク
返済が遅延する等、対象債権の債務者の信用状況の悪化により、予定された金利の支払がなされず、また、元本の返済がなされない結果、お客様の出資した元本額の欠損その他の損失が発生する場合があります。
カントリーリスク
対象債権はカンボジアなど途上国・新興国におけるマイクロファイナンス機関に対する貸付債権及び預金であり、当該国の社会的・経済的環境、政変、金融規制の急激な変化が、大きなリスク要因となることがあります。その結果、お客様の出資した元本額の欠損その他の損失が発生するおそれがあります。
当初予定されたとおりの時期に対象債権が取得されない場合のリスク
債務者の都合により貸付が遅れることで、対象債権の取得時期が本匿名組合の募集開始時に想定していた時期よりも遅れる場合があります。かかる場合、対象債権の存続期間および金利の設定によっては、本営業者が本匿名組合においてお客様にあらかじめ説明した目標利回りを下回るおそれがあります。
流動性のリスク
本出資持分は売買の流通市場が存在しないため中途で換金できないリスクがあります。
本営業者の財産の状況の変化等による損失のリスク
お客様の出資金及び分配金は、当社について法的倒産手続(破産手続、民事再生手続、会社更生手続、特別清算手続およびこれらと同様の趣旨を有する外国法令上の手続をいいます。以下同じ。)が開始された際、当社の債権者に分配せられるべき当社の総財産に組み込まれる法的リスクがあります。この場合、お客様の資金に欠損が生じるおそれがあります。お客様に返還すべき出資金元本額およびお客様に分配すべき利益に欠損が生じるおそれがあります。

社会的インパクト

当ファンド貸付先は健全な財務基盤に加え、強い社会的ミッションを持つ複数のMFIへ貸付を実施します。

A社は既存の商業銀行から融資を受けることができなかった、中小企業向けに不動産担保融資を実行しています。カンボジアの経済的貧困を軽減することを目的とし、スピーディーな融資に加え、貸付先へのビジネスアドバイザリーも提供しています。

B社は農機ローンをはじめとした農家向けの融資事業を展開しています。テクノロジーを活用することが特徴で、現地最大手の送金業者と戦略提携をし、これまでマイクロファイナンス機関がリーチできなかった、郊外の奥地にいる農家の支援を可能にします。

カンボジアのマイクロファイナンス業界は急成長をしていますが、一方で人口の40%はいまだに正式な金融サービスを受けることができていません。

当ファンドでは、金融包摂(Financial Inclusionと呼ばれる、世界銀行が提唱した「すべての人々に金融サービスを」という開発課題)を促進するMFIへ貸付を実行し、投資家の資金が必要な場所に流れる支援をします。